三段壁(和歌山県西牟婁郡)
熊野水軍の本拠地、三段壁です。
この場所ではないですが、熊野の断崖絶壁を見て、譲くんが
「ものすごく鍛えられそうですね。こういうところなら。潮の流れも速いし、ちょっと間違えたら転覆しそうだ」
と、感想を洩らしていますね。
熊野水軍の舟隠し洞窟は、この崖の入り江の部分にあり、当時は船でしか近づけなかったと思われます。
たとえ船があったとしても、波が荒いため、操船を誤ると崖に打ち付けられて木っ端みじんになってしまうでしょう。
現在は、エレベーターで40メートル近く下って、直接下りることができます。
打ち寄せる波が数千年をかけて形作った漣痕岩や潮吹き岩、舟隠し洞窟として使っていた際にあったとされる番所小屋の再現(時代が新しかったので写真は撮っていません)など、興味深い展示が多いのですが、私たちが訪ねたときはあまりお天気がよくなかったので、とにかく波の音がすごい!(下)
洞窟に打ち付ける波もびっくりするほど高くて、
「う〜ん、別当のお嫁さんになっても、ここには住めないなあ……」
なんぞと思ってしまいました。
まあ、ここには住まないでしょうが、普通。
洞窟の中に打ち寄せる波(上左)と、洞窟の入り口付近の岩場(上右)。
いったいどんな操船技術があればここに入ってこられるのか?
これほどの自然と闘い、味方につけていた熊野水軍には、確かに源平合戦を左右する力があったと思います。
尊敬し直したよ、ヒノエくん。
最後に、『遙か3』には登場しませんが、三段壁のそばにある景勝地、千畳敷をご紹介します。
柔らかい砂岩のスロープが広がる美しい場所ですが、訪れると最初に気づくのは落書きの多さ。
こういう無神経な行為は本当にやめてほしいですね。
白龍が悲しむよ!