弥山(みせん)(広島県廿日市市)
「厳島神社のついでに寄ればいいじゃん!」なんてなめてはいけません。
安芸の宮島にある弥山は標高535メートルの霊山。
天然記念物であり、かつ世界遺産の指定も受けた原生林を抱いています。
宮島ロープーウエーを使えば、約15分ほどで獅子岩駅まで登ることができます。
ここから頂上までは徒歩で約30分。 結構キツい登山道です。
お越しの際はスニーカーなど、歩きやすい靴を用意しましょう。
左下は、獅子岩駅から見上げた頂上。上にある展望台を目指して歩き出します。
途中には奇岩がごろごろしていて、不動明王を祀った不動岩(右下)など、珍しい光景を見られます。
厳島神社周辺には鹿がたくさんいるのですが、弥山にいるのは野猿。
ロープーウエーの駅には「今日の野猿予報」が掲示されていて、私たちが行ったときは「山の中に帰っています」となっていました。
その代わりに(?)、頂上まで鹿が来ていました(左下)。
右上が弥山の頂上の風景です。
弁慶さんルートで望美ちゃんが幽閉されていたのは、背景の画像から見てこの付近のようですね。
こ、こんな険しい道を、ロープーウエーもないのに登ってきたのか。
さすが龍神の神子。
ちなみに、頂上は瀬戸内の島々が見渡せる美しい展望スポットですが、天気が良すぎて水蒸気が立ち上り、この日の視界はほとんどゼロ。
「もう一度いらっしゃい」ということのようです(涙)。
弥山には七不思議というのがあります。
すでに失われてしまったものもありますが、わかりやすいのがこの干満岩(左上のアップが右上)です。
山頂近くにあるにもかかわらず、満潮時にはこの岩穴から水が溢れ、干潮時には乾くそうです。
さらに、806年に弘法大師が修法を行って以来消えていないという霊火「きえずの火」(左下)、弘法大師が立てかけた錫杖が根を張って梅に姿を変えたという「錫杖の梅」(右下)なども見ることができますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
弁慶さんのモノローグで、この七不思議にふれた後、「全部を教えなければ、きみとまた一緒に山に登れるでしょう」というのがあるのですが、「こんな険しい山をそう何回も登れるかっ!!!」というのが正直な感想でした……。
最後に、弥山の麓にある紅葉谷公園の風景をご紹介します。
秋にはさぞかし美しいことでしょう。
やっぱりまた来なければ!! 元就さまぬいぐるみを連れて!
●追記●
弥山を再訪しました〜!! そのときの写真を追加しておきます!
NHK大河ドラマ『平清盛』放映中ということで、ロープーウエーにはこんなディスプレイが!(上左)。
そして、待望の瀬戸内海の景色を楽しむことができました(上右)。きれいだよ〜!!
今回は小さい元就さまもお連れしましたよ〜!(上左)。
秋の弥山は山が色づき始めて美しかったです(上右)。
ちなみに広島名物のもみじ饅頭は、このロープーウエーの乗り場のある紅葉谷の紅葉をかたどって作られたそうです。
ロープーウエーの山上駅である獅子岩駅の裏手にある展望台から見た瀬戸内海。
青い穏やかな海に宝石のような緑の島々が浮かぶ、とても美しい風景でした。
頂上まで登る時間・体力がない方は、ここからぜひ景色を眺めてみてください!