遙かゆかりのスポット巡り

法住寺(京都府京都市東山区)



『遙か3』の背景に登場した、千手観音が林立するお堂は「三十三間堂」です。
三十三間堂は、後白河法皇の院御所、法住寺殿に属する蓮華王院の別名で、平清盛が寄進しました。
院はこの地で20年にわたり院政を行います。
上の写真は千手観音を祀っているお堂の東側。障子を開けるとあの印象的な光景が目に入ります。


以下、追加スチールです。
 
江戸時代から「通し矢」という弓の競技が行われ、それにちなんで現在も1月に「大的大会」が開かれています。
この関係で弓道と縁が深く、望美ちゃん「譲くんが弓道やってるんだから、それくらい知ってるよ」と言って譲くんを喜ばせていました(小悪魔)。
ここでの会話の後、譲くんが現代のお料理を作ってくれますよね〜。

通し矢射場はお堂の西側(右上の写真)にあります。
江戸時代の通し矢は軒下で行われたので、柱を矢から守るため、金属の覆いがかけられているのがわかります(現在は下に特設射場を作るそうです)。
CDドラマでは、那須与一がここに譲くんを連れてきました。
さすがにいきなり120メートルの通し矢は辛い!
でも、頭を撫でられてるのがすごくかわいかったです。

さらに、法皇に会うために塀を越えて忍び込むのもこの法住寺でした。
身長170センチのヒノエが、「身長を生かせよ」と、180センチの譲くんを踏み台にするエピソードがなんともよかった。
望美ちゃんにねぎらわれて、あっという間に機嫌を直すところが特に…(笑)。


そして、あの屋島の悲劇の後には、望美ちゃんが一人でやってきます。
「会いたい人の面影を宿す」観音像を求めて。
もうあの辺はただただ泣きっぱなし。
修学旅行で訪れたことしかなかったのに、『遙か3』をやってからは毎年行くようになりました。

「通し矢」で有名なだけに、このお寺の破魔矢には弓が添えられています。

        

三十三間堂の境内にある「法住寺殿」址碑(左)と、三十三間堂の横にある現在の法住寺
木曾義仲の軍勢が放った火で法住寺殿は焼け落ちましたが、後白河法皇の死後、この地に法華堂が建てられ、それが法皇の御陵とされました。
この御陵を守る形で法住寺は存続したようです。

保元・平治の乱を生き延び、平清盛と時に対立し、時に手を結び、源頼朝に「日本国第一の大天狗」と呼ばれた後白河法皇が崩御したのは66歳のとき。まさに、波乱に満ちた生涯でした。