遙かゆかりのスポット巡り

鞍馬寺(京都府京都市左京区)

  

年末に訪れたら、鞍馬寺は雪の中でした。
入口の
仁王門(左)はまだよかったのですが、九十九折参道を上るうちにどんどん雪が深くなっていきます。
本殿金堂(右)にお参りして、「よし、いよいよ義経ゆかりの『息つぎの水』『背比べ石』を見るぞ!」と横手の参道に進むと、
『この先、積雪のための倒木などで大変危険です。進まれる場合は自己責任で』
という、止めてるのか煽ってるのかわからない微妙な注意書きが。

「どうしますか?」
「う〜ん、せめてこの先の
霊宝館だけでも見ようか」
と、雪の中を進むと「休館」の文字。
「「何を〜っ?!」」

確かに雪は木の上からバサバサ落ちてくるし、それなりに足下は滑りましたが、そこからは根性で進み続けました。


 
「息つぎの水」(左)と「背比べ石」
義経が奥の院に剣の修行に通っていた際、喉の渇きを潤したと伝えられる泉と、16歳のとき、奥州に旅立つ前に背を比べたと言われる石。
九郎さん、小さいです(140cmくらい?)。
きっと異世界では、この石は170cmくらいあるんでしょう。

 

「義経堂」(左)と「僧正ガ谷」
奥州の衣川で自害した義経が魂となってこの地に戻り、遮那王尊として祀られたのが義経堂。この一帯は僧正ガ谷と呼ばれ、天狗と義経が修行した場所と言われています。
九郎と先生の修行の場のはず。

「こ、この先に『奥の院魔王殿』があるようです!」
「それだ! そこに先生はいらっしゃる!」
「先生〜!」
「リズ先生〜!」


そしてたどりついたのがここ、魔王殿です。
正確には魔王殿の拝殿で、魔王殿には通常立ち入れないとのこと。

「やっと先生にお会いできたな」
「考えてみればさっきの注意書きが結界だったんではないでしょうか」
「そ、そうか! 危ないところだったな」
「進んで正解でしたね」


いや、多分正解ではない(笑)。
とにかく満足して、貴船神社のほうに降りて行ったのでした。
(最後の1枚を除き、すべて追加スチールでした)