白河(京都府京都市左京区)
院側の幸鷹さんにとってはホームグラウンド。
院編では、第一章の一日目に花梨ちゃんと訪れます。
白河がにぎやかになり、寺院が立ち並ぶようになったのは、院がここで政務を執りはじめた数十年前……などと説明し、
「たくさん聞いて迷惑じゃなかったですか?」
と恐縮する花梨ちゃんに、
「熱心に物事を知ろうというのはよいことです。これからも知りたいという気持ちを大切にしてください」
と答える幸鷹さん。
いい……!
白河院はもともと藤原家の別荘で、藤原師実が白河天皇に献上しました。
天皇はこの地に八角九重の塔をもつ法勝寺を建立し、これを手始めに次々と寺院や御所を造営していきます。
法勝寺はその後建てられた尊勝寺、最勝寺、円勝寺、成勝寺、延勝寺とともに「六勝寺(りくしょうじ)」と呼ばれ、現在、京都市動物園のそばで各寺跡を示す石碑を見ることができます。
動物園の中には、塔の跡を示す石碑もあるそうで、時間が取れれば一度入園してみたいなあと思っています。
白河の都を築いた白河上皇が『遙か2』の院のモデルですが、帝のモデルは子の堀河天皇なのか、鋭く対立した孫の鳥羽天皇なのか?
大河ドラマ『平清盛』での伊東四郎さんの怪演で、白河上皇の知名度は上がりそうですけどね〜。
『遙か2』に登場する泉殿は、現在の川端警察署(上左)から東山二条(上右)の辺りにありました。
ここでは幸鷹さんが、天白虎名物「おいてきぼり」を食らわせてくれますが、まあその間に玄武の二人に会ったり、シリンと対決したりするから、いいかな〜。
そういえば譲くんがおいてきぼりをしないのは、星の一族の血のほうが濃いからでしょうか?
(むしろ望美ちゃんにおいてきぼりを食らってるよね<涙>)
現在、平安神宮のあるあたりには、六勝寺のひとつ、尊勝寺がありました。
平安神宮自体は明治時代に建てられた新しい神社ですが、社殿が平安京の大内裏の建物を模しているので、訪ねる価値あり!です。
上左は白虎楼。東にある蒼龍楼と対になっています。
白虎楼側は手水舎にも白虎が!(上右)
思わず記念写真撮っちゃいました。
大極殿の前にある右近の橘(上左)。
平安時代に紫宸殿の前に植えられていたものを模しています。
もちろん、左近の桜も植えられています(冬だったので撮影しませんでしたが)。
儀式の際、右近衛府の官人がこの側に列したことから名付けられたとか。
橘は蜜柑の仲間で唯一の野生種であり、古くから常世国の不老長寿の妙薬として珍重されたそうです。
この橘の説明をする看板には、友雅さんも口に出したあの歌が添えられていました。
さつき待つ 花橘の香をかげば 昔のひとの 袖の香ぞする
上右は平安神宮で買った四神のお守り。
『遙か』好きには最高のお土産になりますね。