厳島神社(広島県廿日市市)
将臣くんやヒノエ、朔ちゃん、白龍などのルートでフィーチャーされる厳島神社。印象深いシーンは数々あるのですが、現地で一番思ったことは
元就さまっ!
騙し討ちしてっ!!
はい。
戦国BASARAで、毛利元就さんの本拠地がここ、厳島なんですね。
智将ですから、大将自ら結構マメにいろいろやってくれます。
ゆえに、遙かの舞台というよりは、BASARAの舞台という印象のほうが強く……(^^;)。
すみません。
もちろん平清盛が社殿を造営した「平家の社」なので、国宝となっている「平家納経」をはじめ、平家を偲ばせるものは数多くあります。
この「重盛手植えの松」(上左)もそのひとつ。なんか重盛さん、あちこちで植えまくっている気もしますが(笑)。
近くに「後白河法皇御行幸松」(上右)もありました。こちらは1174年の行幸の際に手植えされたそうです。
海側にある「清盛神社」(上左)はぐっと新しく、昭和29年の創建。
清盛の没後770年を記念して建てられたそうです。
祭神はもちろん平清盛。命日の3月20日に、毎年宮島清盛まつりが催されます。
一方、厳島神社内にあり、干潮時に顔を出すこの石(上右)は卒塔婆石と呼ばれています。
鹿ケ谷の陰謀に加担して鬼界ヶ島に流された平康頼と藤原成経が、千本の卒塔婆に望郷の歌を書いて流したところ、そのうちの一本がこの石に流れ着いたため、赦免され京に戻ったのだとか。
うん、気分がすっかり平清盛になってきました。
いきなりディープな場所の解説から始めてしまったので、気を取り直して厳島神社の正面に戻りましょう。
拝観入り口の石灯籠をよく見ると、上にカラスが止まっています(上左)。
これは、土地の領主が船に乗って女神を祀る場所を探していたとき、彼をこの島に導いたと言われるカラスを模しているそうです。
上右が社殿の入り口となります。ユネスコの世界文化遺産に登録されているのはご存じのとおり。
社殿の回廊(上左)と、本殿前にある幣(上右)。
お参りする前に自分で穢れを払うことができます。
厳島神社の主神は市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)、田心姫命 (たごりひめのみこと)、湍津姫命 (たぎつひめのみこと)という三柱の女神様(下左)。天照大御神と須佐之男命の誓約(うけい)の際、生み出されたと言われる神々です。
聖なる島である厳島には、杭を打ったり鍬を入れたりすることがタブーだったため、殿社の大部分が水上に築かれています。
大潮などで潮位が上がったときに建物が壊れないよう、床板にはあらかじめ隙間が作られており(上右)、水を通すようになっているそうです。
『遙か3』に登場した厳島神社の舞台。
現在もここで舞楽の奉納が行われています。
踊り手は、映画『遙か 舞一夜』冒頭で多季史さんが舞っていたような衣装を身につけるそうです。
平清盛が大阪の四天王寺で行われていた舞楽を伝えたと言われています。
沖にある鳥居側から厳島神社を臨む(上)。
干潮時にはこんな風に、鳥居のところまで歩いていくことができます。
あまり観光ガイドに載ることがない角度なので、ご紹介(笑)。
なお、鳥居上部の横に渡っている柱の中は空洞になっていて、経文をびっしり記した石が詰められているそうです。
この重量のおかげで、下のように水に沈んだ際も浮き上がることはないのだとか。
現在の鳥居は平安時代から数えて8代目で、1875年に完成しました。
どこから見ても絵になる美しい厳島神社。
しかし、水上の社殿のいったいどこに秘密の抜け道があったんでしょう?
その辺、はっきり教えてもらいたいよ、ヒノエくん(笑)。