『BARAGA-鬼ki』ゆかりのスポット巡り


龍源寺(東京都三鷹市)

 

NHK大河ドラマ『新選組!』でも描かれたように、新選組近藤勇局長は宮川家に生まれ、剣の腕を認められて天然理心流3代目宗家、近藤周助の養子となりました。
近藤さん自身は1861年、京都に出発する2年前に4代目を継いでいます。

この龍源寺(下左)は、彼の実家である宮川家の菩提寺。
門前には近藤さんの胸像(上)と、三鷹市剣道連盟が建立した「近藤勇と天然理心流」の石碑(下右)が立っています。

三鷹では、今でも毎年「近藤勇先生慰霊剣道大会」が開かれているそうで、同じく剣道が盛んな日野とともに、新選組を生み出した土壌は引き継がれているようです。

   

龍源寺の本堂裏手には、近藤さんのお墓があります(下左)。
板橋で斬首された後、首は京都の三条河原でさらされましたが、体のほうは夜陰に紛れて親族が運び出し、ここに葬ったと言われています。

近藤さんのお墓のそばには、遺体を運んだ勇五郎さん(甥で、天然理心流5代目を継いだ)をはじめ、一族の墓と、近藤さんの辞世の句を刻んだ石碑(下右)がありました。

 
享年35歳。
風雲の歳月を越えて故郷に戻り、今は家族のそばで安らかに眠っています。


*『BARAGA-鬼ki』ポイント
弥太を養子にでっちあげる際、土方さんが選んだ名が「周平」
「試衛館の先代の名を拝借して……」と言っている、先代が近藤周助さんを指します。

また、近藤さんは実際に池田屋事件の前に周平という養子を取り、後に離縁しています。
このエピソードをうまく取り入れたのが、「BARAGA-鬼ki」のシナリオなんですね。