総括1
『遥かなる時空の中で 舞一夜』『朧草紙』を振り返って
●PART 1
16日をもって、現在のカンパニーでの「遙かなる時空の中で」公演は終了となりました。
この後、8月30日、31日の感謝祭で、最後のお祭りとお別れをすることになります。
一昨年、舞台化が発表されたときには、多くのネオロマ・ファンと同様に
「え~? やめて~! イメージ壊れたらどうするの」
「『テニスの王子様』にあやかりたいの?」
などと、ほぼ99パーセントネガティブな反応をしました。
その後、サイトでキャストが発表され、当時のスチールはメイクがすごく濃かったので「え~と…よくわからん」と悩み、それでも鷹通さん役の根本くんのブログだけは覗きに行ったりしていました。
「おつきあいだから」と、チケットも1枚だけ購入。
そして、12月の「ネオロマンス・アラモード3」で、サプライズとしてほんの一瞬、八葉とあかねちゃんが舞台にずらっと並んだときに、不思議なワクワクが感じられたのです。
「え? なんか今、鳥肌立った!?」
根本くんと中村くんのトークも楽しくて、「ランニングの衣装じゃ寒いのに、友雅に扇であおがれた」と訴える中村くんのコメントから、「ああ、八葉ができつつあるんだなあ」と実感。
それでも年明け、サンシャイン劇場に向かうときは、やっぱり
期待10パーセント、不安90パーセントくらいでした。
そうして初めて見た『舞一夜』。
鷹通さんがあまりにかっこよくてびっくりしました。アンケートでも激賞したような気がします。いや、とにかく
八葉の中で一番かっこいいってどういうこと?
(いろんな意味で失礼な台詞)
最後の「虹」の鷹通さんのソロでは、みんなが手をヒラヒラやって盛り上げてくれてるし、
まるで鷹通さんが中心みたいじゃない!!
それってどういうこと?(さらに失礼な感想)
あと、朱雀コンビの演技をほめた覚えがあります。
逆に永泉ちゃんのこととかは厳しく書いたよ。まさかあんなにうまくなると思わなかったからなあ、あのころは。
最後の季史さんとあかねちゃんのシーンも「段取り芝居をするな」とか書いちゃったよなあ…。
この翌日に中原さんのオフ会があって、同じステージを見ていた☆船長さんと「鷹通さんがものすごくかっこよかったよね!!」 と騒ぎまくりました。
で、縁あって二回目の観劇。
なんかよくなってる~~!?
季史さんとあかねちゃんのシーンも素直に泣けた。
このときは頼久さんに握手してもらえたし、詩紋くんとお話できたし、すでにはまり始めてましたね。
出演者のブログを全部読むようになったのもこのころ。
大阪公演もぜひ見たかったのですが、仕事の関係でどうしても行けず、悔しい思いをしました。あ、もうこのときに大阪行こうと思ったくらいはまったんだな(笑)。
なので、再演が決まったときにはバンザ~イ!!
もう完全にはまってるじゃん。
手もとのメモによると、再演は合計5回通ってますね。
本当は6回の予定でしたが、中原さんのコミケ握手会が決まったので急遽友人に譲って1回減ったのです。
たぶん、全部で8回くらいの上演だったんじゃないかな…。
出席率、高っ!
このときはもうブログは読み倒しているし、根本くんの個人イベントには参加済みだったし、何かキャスト全員と知り合いのような気分でした。
アドリブもどんどん増えて、千秋楽には笑い死にしそうに……。
八葉総出の「聞き込み」で、すぐそばに来たベッキー(永泉ちゃん)があまりに美しくて惚れました。
主にハッチ(泰明さん)のブログを通じて、ベッキーに惚れていったような気もしますが(笑)。
続いて参加した感謝祭で、完全にキタムラ演出の虜に。
面白すぎる。すごすぎる。
最後に観客が全員立ち上がってキタムラさんに拍手を贈ったのは、いろんな感謝を込めて…だったと思います。
本当に素晴らしかった。
そして、「ネオロマンス・ステージ第二弾」というのが、『コルダ』じゃないか? 『遙か3』をやるんじゃないか? と、噂が飛び交う中、LaLa誌上で発表され、『朧草紙』の上演が決まったわけです。
●PART 2
『朧草紙』で一番心配だったのは、やはりアクラムですね。
彼が圧倒的な存在感をもっていないと、話が成り立たない。
しかも、コミックやゲームのあの衣装を着て様になるものなのか?
カンパニーが再集合して盛り上がっているのを微笑ましく見ながら、そんなことを考えていました。
すると、いきなりイクティダール役のTROYさんが急病のため降板!
『舞一夜』以降も季史役の木村くんのブログは読んでいたのですが、代役として本番直前に彼が指名されることになりました。
確か、12月25日にいきなり指名されて、本番が1月4日からだったような。
稽古が12月30日で終了だったから、不安だったろうなあ…。
木村くん抜きでは『朧草紙』は成り立ちませんでした。本当にありがとうございました。
そして本番!
とにかくベッキー永泉がうまくなっていたよ!!
すごい成長したよ!!
そしてハッチ泰明がものすごく素敵だったよ!!
やっくんそのものでした。
で、アクラム!!
アクラムでした、本当に。
アイルくんは声も滑舌もいいから決め台詞が決まるし、ルックスも文句なし。
八葉のみんなの実力もあって、最終戦闘シーンの迫力たるやものすごかったです。
……で、『舞一夜』に比べると、ASH(根本くん、中村くん)の出番が激減~…。 orz
それだけがつらかったなあ。
その分、ほかの6人はいい場面もらっていたんですけどね。
公演期間中9回通いました!
大阪千秋楽にも駆けつけたので、合計10回!!
われながらがんばったよ。
収穫は、白虎の生MC(爆笑)と、鷹通さん姿の根本くんとハイタッチできたことですね。
あまりの感動に「鷹通さん…」しか言えなかった。
美しすぎますよ、ほんと…。
それから半年……。
演出のキタムラさんがちらっとブログで言っていたので、期待はしていたのですが、再び夏に再演決定!!
ところがまさかの「ネオロマライブ in 大阪」と日程丸かぶり!!
究極の二択を迫られました。
え~~っ?! どっちも天白虎なのに~~!!
で、ブログにも書いたとおり
12~14日:『朧草紙』全公演観劇(さすがにゲネはパス)
15、16日:ネオロマライブ in 大阪参加
という道を選んだのです。
私の周りでものたうって苦しんでいる天白虎ファンが多かったです。
お願い光栄さん、こんなこと二度としないで…。
再演の感想は、ここまでのレビューにしつこく書いているので割愛しますが、強く感じたのは
若い役者さんはすごいスピードで伸びる
ということ。
10代~20代というのは、本当に成長の速度が速いんですね。
もちろん本人たちの努力の成果でしょうが、たった2年の間にこんなにうまくなるものなのかと感動しました。
そして、何より、
劇の善し悪しは演出で決まる
ということ。
過去にもいろいろと見てきましたが、やっぱりコミックやゲームの舞台化には、失望させられることが多いものです。
今回、原作ファンを虜にし、4回にわたる公演を成功させた最大の功労者は、演出のキタムラさんだと思います。
まずは自分自身が遙かのファンになり、ファンが喜ぶツボをしっかり押さえて演出、若い役者さんたちを鍛え、舞台上で「生身の人間が演じるからこそ味わえる醍醐味」を創り出し……。
キタムラさんも今回でネオロマステージは卒業ということですが、ルビパさん、演出家選びこそが作品の成否を分けます!!
今後も舞台化を行うのなら、そこのところ、どうかよろしくお願いします!!