DNAにあらがい、恋を貫く その想いが、ケーキになる
遙かなる時空の中で3〜十七日記〜
2014年版

(昨年までの十七日記は、「譲くんの部屋」でご覧いただけます)


本年も、去年の続きの章から始めさせていただきます(一応『遙か4』の章立てに沿っています)。
と言っても、去年「孤高の章」の八章まで行っちゃったので、本来なら次は終章なのですが
ちょっと戻って忍人さんルートに入ることにします。
あの痛みに満ちた章をこんなふうに茶化していいのか……(^_^;)。


九章 マンゴーを捧げるに足るレシピ
今年は、仕事の関係でお誕生日当日にケーキを焼くことは断念し、直後の三連休をすべてケーキ制作に捧げることにしました。
何にそんなに時間がかかるんだよ?!
そうですねえ、まず、連休1日目は心構えをするのに費やしましたね〜。
要は「やらなきゃやらなきゃ」とつぶやきつつ、一日を無駄にしたんですね。
本当に三連休でよかったよ!!

去年、チョコレートプレートに凝ると言った手前、ケーキのほうに時間なんかかけていられません。←
そこで、クックパッドから「これならできるかも?」と思ったマンゴーケーキ(ここは譲れない)レシピを3つ選び出し、必要な材料を買い出しにいきました。
マンゴーピューレとか、マンゴーの実とか、近所ではなかなか売っていないので、新宿の専門店まで行った(去年は事前に通販してました)のですが、………かわいそうに……。
だって、こんなに立派な材料、ちゃんと料理ができる人に買われれば素晴らしいお菓子に生まれ変われたのに、私なんぞに誘拐されたせいでいったいどんな運命をたどることになるのやら……。
みんなごめんよ、きみたちの尊い犠牲は忘れないよ。
多分3日くらいは……。

さて、帰ってきたらもう連休2日目も暮れかけている! ということで、あわてて調理開始です。
なのになのに、あるから大丈夫と思っていた上白糖がカチカチで袋から出てこない!!
まあね〜、去年から一度も使わずに冷蔵庫に放り込んであったからね〜。
しばらく金槌で袋の上から殴ってみましたが、これだけカチカチのものがバターといい具合に混ざるようには思えなかったので、コンビニに買い出しに行きました……。
1キロ入りの袋しか売ってないって、嘘だろ。

材料を計量しているうちにおなかが空いてきて、仕方なくご飯も作り出したら、たちまちスペース不足に陥り、秤の上に置いていた薄力粉+ベーキングパウダーをひっくりかえすとか、毎年おなじみのようなドジを繰り返しつつ、1個目のケーキに着手。



生地にマンゴーピューレを入れて、マンゴーの実も混ぜ込んだケーキです
焼く前に粉砂糖を振りかけろとあったので、袋から直接かけたら何か違う……。
茶漉し?
そうか、そういうもので降りかけるのか!!
そういえば何年か前のチョコレートケーキではやったな!
ま、焼いちゃったから仕方ないや!!


つぎのケーキは、あ、今年はスポンジケーキと違って「一目見ただけでは成功か失敗かわからない」という困ったレシピばかり(と、あとで気づいた)ので、「下手なケーキも数焼きゃ当たる」作戦を取っております。
貴重なマンゴーはこうやってそのを捧げていくのでした……。

2個目は「バナナとマンゴーの実を入れたケーキ」
完熟バナナが必要ということで、バナナだけはちょっと前に買って熟させておりました。
部屋がずーっとバナナ臭かったな、今週は。
このレシピだけ卵が共立てじゃなくて、メレンゲを作ったりしたので、ちょっと本格的でした。



はい、2個目!
バナナとマンゴーがはみだしておりますな。
でも、背が高く膨らんだので何だかおいしそう。
1個目よりこっちのほうがいいかな〜と、思いつつ、3個目に取りかかります。


3個目は「アーモンドパウダーをたっぷりつかったマンゴーケーキ」
本当は「ケーキの上に放射状にマンゴーの実を飾りつけてね」とレシピにあったのですが、今回はすでにカットされた冷凍マンゴーを使っているのでゴロンと置くだけにしました。



このレシピでは、焼きあがったあとに粉砂糖をかけるとのこと。
今回はちゃんと茶漉しで粉砂糖かけましたよ〜!!
なるほど、これが正しい姿だったのか。

やっと何となくコツをつかんだ(?)ところで、今年のケーキへのチャレンジは終わるのです………。


十章 誓い


さあ、今回の真のチャレンジ対象は「もっと凝りまくったチョコレートプレート」(←去年の発言)です。
去年がこんな感じ(↓)だったので、



これより凝ったものにしなければ!
ということで、無謀にも選んだのはこの構図!!



ちょっと待て!!
無謀にもほどがあるだろうっ?!!??
線の数が違いすぎるだろうっ!!???

実は困難を予想して、チョコプレートは先週から少しずつ進めていたのです。
全部湯せんしていたら時間がかかりすぎるので、可能な限りチョコペンを使って、描いては冷やし、描いては冷やし。
(クッキングシートにペンで絵を描いて、それを裏返してなぞっています)



HAPPY BIRTHDAY YUZURU!を、線で囲む形にしたのを死ぬほど後悔しつつ(すでに可読性が失われている)、主線を完成させるのに1週間。
その間、何度も冷蔵庫を出し入れしたので、細い線が動いちゃったり、割れちゃったり、なかなか大変でした〜。



もう、文字のところ、いったいどうやって塗ったらいいのかよくわかりませんが、とりあえず着色に移ります(この時点ですでに日曜日)。
一応食紅等も用意したのですが、チョコペンにある色のみ使おうということで、相変わらずチョコペン頼み。
50度前後のお湯で温めてから描き、チョコが固まってくるとまたお湯につける……というのを繰り返しました。



緑、空色、ピンク以外は、ホワイトチョコで埋めることにしていたのですが、ふふふふ、また湯せんに失敗した!!
さんざんチョコペンを50度のお湯で温めて使っていたのに、なぜかグラグラ沸いているお湯でホワイトチョコを溶かそうとして、完全に凝固させちゃいました……。
学ばない奴……orz。
残ったホワイトチョコでは↑までしか着色できず、夜10時までの近所のスーパーに夜9時45分に飛び込みました!
一日に何回買い出しに行ってるんだよ〜〜!!



ホワイトチョコを2枚追加で溶かして、なんとか埋めた!!
明日、ひっくり返したときに一応ちゃんと絵になっていることを祈りつつ、眠りにつきました。
もう二度と、湯せんで失敗しないと誓うぞ〜〜!!
つーか、来年はもうちょっとシンプルなプレートにするぞ〜!!


終章 真夏の野に出て


今年は、例年のような酷暑に見舞われず、比較的涼しい中で調理できたのがラッキーでした。
そのかわり、日曜の夜はものすごい雷雨で、雷鳴とどろく中ケーキ作りとプレートづくりを並行させるという、「私はマッドサイエンティストか?!」な状況でしたが(笑)。

そして、連休三日目、ついにチョコプレート完成です。



うわああ、ムラムラ〜〜!!
でもまあ、かろうじて何が描かれているかはわかりますよね?(^_^;)
チョコペンならムラにならないかと思ったのですが、案外湯せんして埋めたホワイトチョコの部分のほうがなめらかでした。
来年は全部湯せんで頑張るか〜!

当然ながらプレートのサイズは去年よりずっと大きくなっているので、ケーキに載せるとこんな感じに。



なんかすごいシュール!
やっぱりケーキと同じ円形じゃないと座りが悪いですね〜。
つーか、ケーキ何でもよかったんじゃないか、この構図だと!!
あ、今回は2個目のケーキに載せております。


それでも強引にキャンドルを立てて、お誕生日を祝わせてもらいました。
(一応、真ん中は「Y」の文字のキャンドルです)
譲くん、お誕生日おめでとうございます!!



ちなみにお味のほうは、う〜ん、ちょっと微妙かな?(^_^;)
1個目(↓)のほうがおいしかったので、会社にはそっちを持っていって、2個目は私の朝食に回すことにします。



3個目まで試食する元気はなかったので、おいしければ会社へ、まずければ自分で何とかしたいと思います。

それでは恒例の「来年の抱負」を。
来年は成否が一目でわかるスポンジケーキに再挑戦します!
ああああああ、いやあああああ、やめてええええええ!!!!

最後までおつきあいありがとうございました!!!