遙かゆかりのスポット巡り

幸鷹さんお誕生日おめでとう!特集

鳥羽離宮(京都府京都市伏見区)

  

白河上皇が造営に着手し、鳥羽上皇が完成させた壮大な鳥羽離宮は、院政の象徴でもありました。

院政の終焉とともに廃れ、現在は離宮の中にあったいくつかの寺院と、離宮の鎮守社だった城南宮(上左)が残るだけ。
城南宮では毎年4月末に曲水の宴が開かれ、往時を偲ぶことができます。

上右は城南宮の中にいた巫女さん。衣装がとてもかわいらしかったです。

 
 
境内の建物。上左には五行を表す幕がかけられています。
中央の赤い幕に描かれているのは、この神社のシンボル、三光の神紋で、日月星を表します。

上右は拝殿。奥にあるのが本殿で、八千矛神(やちほこのかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)に国常立尊(くにのとこたちのみこと)が合祀されています。
この日は節分だったので、拝殿には福豆が置かれていました(お賽銭を置いて、いただいて帰ることができます)。

この城南宮は、平安末期から大流行した熊野詣出立の地として有名で、白河上皇鳥羽上皇は出発前にここに籠って潔斎し、道中の安全を祈りました。

また方違えの宿所に選ばれることも多かったため、現在は方角にまつわる災いを取り除く方除の大社として信仰されています。

   

鳥羽離宮東殿跡にある石碑(上左)と、鳥羽離宮の再現図(上右)。
こ〜〜んなに広かったんですよ!!
敷地は東西1.5キロ、南北1キロにおよび、「都遷(みやこうつ)りがごとし」と言われたそうです。

北殿・南殿・泉殿・馬場殿などが広大な池に接して造られ、殿舎の間を船で行き来していました。
鳥羽上皇の時代に入って、東殿・田中殿が加わります。

ちなみに、『遙か3』の五章冒頭で後白河上皇が平家と源氏について報告を受けるのもこの場所です。

  

東殿に1137年に建てられた安楽寿院の門(上左)と大師堂(上右)。
極楽浄土を希求する浄土教に基づき、阿弥陀三尊を本尊としています。
南北朝の争乱に巻き込まれて一時は衰えましたが、豊臣秀吉・秀頼、のちには徳川歴代将軍から寺領を安堵され、現在に至ったそうです。

この近くには白河天皇陵鳥羽天皇陵があります。
強力な院政を行った白河上皇と、孫の鳥羽天皇(後の上皇)の対立は『遙か2』の院と帝のモデル(子の堀河天皇の可能性も)。
生前はいろいろと角を突き合わせることが多かったようですが、鳥羽離宮は二人の見事な合作となっているのが何とも皮肉です。


『遙か2』では泉水さんのお気に入りの場所……という印象が強いですが、院側の貴族だった幸鷹さんも、当然時折足を運びました。

ゲームの中では、花梨ちゃん幸鷹さんと一緒にここを訪ねてシリンと口論になります。
そこにやってきたのが、まだ八葉になっていない翡翠さん

「君が両手に花の修羅場に巻き込まれるとは思ってもみなかったよ。 伊予国にいたころからは想像もできない姿だね」

ドッカーン!

どうしてこの人、幸鷹さんが嫌がることを的確に言えるのやら(笑)。

ここでの会話もなかなか楽しいので、おススメです。