遙かゆかりのスポット巡り

忍人さん・鷹通さんお誕生日おめでとう!特集

天香具山・耳成山(奈良県橿原市)

 
 

橿原にある大和三山は、ご紹介済みの畝傍山と、この天香具山(上左)、耳成山(上右)を指します。

まずは天香具山から。
ゲームに直接は出てきませんが、コミックのほうで風早が「女性に見立てた畝傍山を、香具山耳梨山(耳成山)で妻をめぐって争った」と解説していますね。

標高152.4メートルの、山と言うより丘。
しかし、山の前に「天(あめの)」とわざわざ付けられているように、 天上界から落ちてきた山として、特別な畏敬の対象となっていたようです。

「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天の香具山」 持統天皇

(↑これは万葉集の中の記述で、小倉百人一首の歌とは微妙に異なっています)

 

天香具山の南麓にある天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)(上左)。
天照大神を祭神とする神社で、天の岩戸があった場所とされています(宮崎……つまり高千穂にも有名な天岩戸神社があります)。

上右は山頂にある国常立神社(くにとこたちじんじゃ)。
こちらの祭神は、天地開闢とともに現れたと言われる国土形成の神、国常立命で、俗に雨の竜王と称されているとか。干天のときには、雨乞いの儀式が行われました。

 

上左は、ほとんど「丘」な天香具山の中で、唯一「山」っぽいスポット(笑)。
上右は、畝傍山天香具山の間を流れる飛鳥川で、岸辺にが生い茂っています。
「あの頃」を偲ぶことができる風景ですね。
    
 

そして耳成山
こちらは標高139.6メートルとさらに低いです!(上右)
もともとはもっと高かった山が、盆地の陥没で沈下し、山の頭部が地上に残されたのだとか。
人の顔にたとえれば耳がないような形なので、耳無山耳成山となったという説もあるそうです。

上左は耳成山の中腹にある耳成山口神社
ここでも雨乞いの儀式が行われたそうで、その際、宮司が松明を先頭に上った坂は、火振り坂と呼ばれています。

『遙か4』の現代世界では、千尋ちゃんたちが暮らす家や高校から最も近い山ですね。
そして、異世界と現代をつなぐ場所でもあります。
コミックでは那岐が荒魂を退治しに行っていますし、那岐ルートでは黄泉の国への入り口にもなっていました。
がやってきたのも多分ここから。
『遙か4』の物語の発端の場所です。