遙かゆかりのスポット巡り

特別編「平家追悼」

清盛塚兵庫県神戸市兵庫区)

 

あれだけの隆盛を誇りながら、平清盛の墓の場所ははっきりわかっていません。
ただし、供養塔は山口県下関の彦島や京都嵯峨野の祇王寺などに残されていて、この清盛塚もそのうちの1つです。

隣には琵琶塚(右下)があります。こちらは、琵琶の形をした古墳を、琵琶の名手だった平経正と結びつけて呼ぶようになったとのこと。

  


京から福原に遷都を試み、大輪田泊を修築して国際港とした清盛は、「兵庫の大恩人」として敬われ、大正時代になってからは毎年盛大に供養が行われたそうです。
大正11年ごろ、市電の建設に伴う道路拡張工事のため、この2つの塚を11メートルほど北に動かしましたが、その際も是非を巡って議論が紛糾したとのこと。

車が激しく行き交う道路にぽつんと残されている2つの供養塔は、この土地の人々の記憶に平家一門が深く刻まれていることを示しているようです。

   
 


兵庫区の街中には、こんな丁寧な案内板(左上)や、平家にちなんだタイル(右上)が数多く見られます。
愛されているなあ、平家

平清盛は、武士が人間として扱われない時代、持ち前の才覚と胆力で太政大臣にまで上り詰めた人物。
人柄は気さくで包容力があり、源頼朝より人間的魅力に溢れている気がするので、私はお気に入りです。

『遙か3』でも、将臣くんとの関係ではその片鱗が見えましたね(譲くんに黒龍の逆鱗を使ったことは許せんが)。