倶利伽羅峠(富山県小矢部市-石川県河北郡津幡町)
『遙か3』最初のドラマCD『薄月夜』の舞台となった倶利伽羅峠。
ゲームではこちらに行くと敦盛さんルートなのですが、ドラマCDで譲くんが行ってるからよしとしよう。
ここはまず、「どうやって行くのか?」「どこから登るのか?」「そもそも登れるのか?」あたりから調べなくてはいけなくて、ちょっと苦労しました。
そんなに有名な観光地ではないですから。
おまけに「熊」と「スズメバチ」に注意という命懸け要素も入っていまして、「スズメバチが天敵と認識する黒っぽい服装」は避けて全身白ずくめ、「熊に居所を知らせて追い払う」熊鈴なるものも着けての出発となりました(男性2人含む4人グループです。お嬢さんたちだけで行くのはおススメしません)。
以下、追加スチールです。
富山県小矢部市の石動駅前にある火牛の計(後述)の絵図(左)。
この駅から30分弱ほど歩くと、木曾義仲が戦勝祈願をした埴生護国八幡宮に着きます。
手前には「倶利伽羅源平の郷 埴生口」という施設があって、倶利伽羅峠の戦いの説明や資料を見ることができます。
私はここで初めて、鏑矢(かぶらや)の実物を見ました。
倶利伽羅峠の道自体はハイキング気分でOKのなだらかな傾斜です(右)。
「矢立堂」(平家が木曽軍に対して放った矢が刺さった場所)に立つ碑。
左が「塔の橋」(平家の最前線)、右がドラマCDで譲くんとヒノエが聞き込みに行った「地獄谷」(火牛に攻め込まれた平家軍が次々と落ちた谷)。
これらを経て着くのが冒頭の写真の場所、平家の本陣跡「猿ヶ馬場」です。
これ、ゲームに出て来たときも「すごい名前」と思いましたね(笑)。
作戦会議を開くのに使ったと言われる平らな石のそばには、なぜか座席表まであって「誰が見たの?!」と突っ込みたくなります。
義仲は近隣から集めた牛の角に松明をくくりつけ、平家の陣に向かって放つ「火牛の計」を用いて、平家を大混乱に陥れたと言われています。
実際には、火に怯えやすい牛にそんなことをさせるのは無理らしいのですが、そういう理由でもない限り説明がつかないような大敗を、平家側が喫したということでしょう。
本当に、戦下手だよね、惟盛さん…。
猿が馬場からほど近い「倶利伽羅不動尊」にお参りして、さあ、峠を下るぞ! と歩き出したら、「ここから先は本当に熊が出るので歩かないでください」というものすごくマジメな看板が立っていました。
「出るんだって」
「出るんだ」
「ここ通って熊が出ても、誰も助けてくれないよね」
「多分ね」
ということで、旧道の脇のアスファルトの国道をしょんぼりとたどったのでした。
『薄月夜』で、譲くんたちがおばあさんと会った川縁とか探したかったんだけどなあ〜。
このドラマでは、望美ちゃんが当然のように譲くんを連れて薬草採りに行くのがうれしかったです。
はい。それだけです。