遙かゆかりのスポット巡り

六波羅蜜寺(京都府京都市東山区)

  

『遙か3』でも語られているように、平家は都落ちの際、六波羅を焼き払っていったので、遺構はほとんどありません。
唯一、清盛の時代の建物として現存しているのがこの六波羅蜜寺の本堂です。

最初に行ったのは曇天の日で、おどろおどろしくていかにも「平家の怨念が籠っている」というムードだったのですが、何度か通ううちに近隣の信仰を集める庶民的なお寺らしいということがわかってきました。

もともと葬送の地である鳥辺野に続く六道の辻に建つ寺ですから、まあ、それなりに「いわく」はあるのでしょう。

ただ、ここも、後に清盛が居を移した西八条も、すごく庶民的な場所なんですよね。
貧乏武家から一代で成り上がった彼の、心の内がわかるような気がします。


『遙か3』的には重衡さんとの邂逅のシーンが忘れられない場所。
御簾越しの少し幼げな顔立ちの重衡さんが美しかった(個人的に重衡>銀)。

でも、私的にもっと忘れられないのは「まっとーなころの惟盛」さんの声です。
あ〜、こんなに優しくて、雅だったのねえ〜(落涙)。
平重盛の嫡男でありながら、その死の真相はいまだにはっきりしない悲劇の貴公子。
NHKの大河ドラマ『義経』でもいじめられっぷりがすごくて、思わずファンになってしまいました(なぜ)。

お正月は三が日だけ「福徳自在初稲穂」という稲穂を配っていて、お好みでいろんなご利益を表すオーナメント(多分呼び方違う)をトッピングすることができます(有料)。金色の米俵とかがチャーミング。

あっ! 忘れちゃいかん!
六波羅で神子を守ったヒノエくんちょっと嫌そうにお礼を言う譲くんもよかったです。
コメントがお兄さんぶってるのがかわいかった。


以下、追加スチールです。

   

正面から見た本堂(左)と、お寺の入り口にある一願石
石塔にはまっている円盤状の石をクルクル回して、願をかけます。
込んでいるときは結構列ができるので、手早く済ませましょう。

   

六波羅蜜寺のご近所にある六道珍皇寺の正門(左)
百人一首の「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟」の歌で知られる
小野篁が、閻魔大王の補佐をするため、夜ごと地獄に通うのに使ったという井戸(右)が残されています。

いかにも
六道の辻らしい話ですね。