遙かゆかりのスポット巡り

永泉さん特集

仁和寺(京都府京都市右京区)



「永泉さん特集」と言っておいてこの写真(笑)。
仁和寺の境内にて撮影しました。

シリーズを超えて何度も各種イベントの舞台になっている名刹。
『遙か』では法親王の永泉さんが入ったお寺として、 『遙か3』では九郎たちが夜桜を眺めた場所として登場します。
永泉さん
が境内の椿の花に手をやったとき、 自分の宝玉に気づくというコミック版のシーンが印象的でした。
ゲームの『舞一夜』には、八葉全員でお花見に来るシーンがありましたね。
『遙か3』
白龍が神子を引っ張っていって、 「私の太一」と告白(?)するイベントも忘れられません。


  
寺の正面に聳え立つ二王門(上左)と、左右に立つ仁王像(上中、右)。
南禅寺知恩院の三門と同じころ、1641年から1645年にかけて建てられたそうです。
巨大すぎて、全体像は道路を渡ってかなり後ずさらないと見られません。
車の通りが激しい道路なので、撮影の際はご注意を!
 
こちらの勅使門(上左)はぐっと年代が新しく、大正時代に建てられました。
壮麗で繊細な、当時の技術の粋を結集した美しい門となっています。
一方、境内の右手奥にある五重塔(上右)は1644年建立。
東寺の塔と同じく、各層の幅にあまり差がない造りになっているのが特徴だとか。

 

 
宇多天皇が譲位し、出家した後に初代住職を務めたため、 この寺の住職(門跡)は代々皇室出身者によって占められていました。
その縁で、17世紀には御所の紫宸殿清涼殿が下賜され、 現在も金堂(上左)、御影堂として使用されています。
御所の建物はたびたび下賜され、毘沙門堂などでも見ることができますが、紫宸殿としてはこちらの金堂が最古だそうです。

紫宸殿として使われていたときは桧皮葺でしたが、移築後は瓦葺に改装。
その瓦の上に乗っている特徴的な像がこちら(上右)になります。
亀に乗る廬敖という仙人で、この亀は三千年に一度しか頭を出さないそうです。
廬敖は亀が頭を出すところを五回見たと言われており、要は長寿の象徴。
この日は冬の特別拝観で、こういった像の細かい説明なども受けられてお得でした。

 

宇多天皇が寺に御室(僧坊)を造営したため、別名「御室御所」とも呼ばれ、 この寺の名物「御室桜」の名もそこから付けられました(上左)。
八重咲きで樹高が低いこの桜はソメイヨシノに比べて開花時期が遅く、 毎年4月10日すぎに満開となります。

『舞一夜』で一番きれいな桜を探すことになったとき、鷹通さんに「こちらの花は低い位置につくので探しやすくていい」みたいなことを言われたイノリくんがすねていたのがかわいかったです。
なお、後白河天皇の子で、この寺に入った守覚法親王は平家との縁が深く、平経正は都落ちの際、先代覚性法親王から拝領した琵琶、青山を返上しに来たと言われています。『遙か3』敦盛さんがそのことを語っていましたね。

ということで、最後に記念撮影(上右)。
今度は桜の季節にも訪れてみたいものです。