遙かゆかりのスポット巡り


那智の滝和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

熊野三山のひとつ、熊野那智大社にある那智の滝
言わずと知れた有川兄弟イベントの場所ですが、すみません、譲くんルートしかほとんど覚えていません(笑)。
『紅のつ…』? え? 何のことですか?

あ、望美ちゃんが(結果的に)身体を張って兄弟ゲンカを止める選択肢はよかったですね〜!

滝の下流で望美ちゃんに水をかけられた譲くんの、すっごくうれしそうな「わっ」という声がかわいくてかわいくてかわいくて何度も何度も何度もリピートして聞きました!
ううう、かわいすぎるぞっ!!
ここは、『十六夜記』で声が付いてくれて本当にうれしかったシーンです(ま、できれば最初から付けといてほしかったけど)。

ちなみに、譲くんがこの時「眼鏡をはずすのは寝る時と風呂に入る時くらい」と言っていますが、考えてみると両シーンともゲーム中にあるんですよね。
十六夜記ルートのお昼寝シーンと、龍神温泉シーン
後者は残念ながらスチールに譲くんが入っていませんが、水野さんのコミックのほうでは眼鏡をはずしていました。
ただ、ちびキャラアニメでは思いっきり眼鏡かけたまま温泉に潜ってるんだよなあ〜(笑)。
まあ、眼鏡が曇ったりしてかわいいので許します。

 

熊野那智大社一の鳥居(上左)と境内にある大楠(上右)。
熊野那智大社はかなり山の上にあって、この鳥居に着くまで結構な長さの石段を昇ります。
境内まではさらに階段を昇り、滝のほうに行くとまたまたアップダウンがあるので、徹夜明けだった同行者の一人が死にそうになってました。

大楠は平重盛が参詣の際に手植えしたものと言われています。
熊野速玉大社熊野本宮大社にも重盛の逸話が残っていますし、平家と縁の深い場所なのだとわかります。

ちなみに、神武天皇八咫烏に導かれて熊野に上陸し、この滝を見つけた…と言われているので、『遙か4』とも所縁の深い場所と言えそうです。


 

熊野那智大社の境内(上左)と、隣にある那智山青岸渡寺(上右)。
この社殿は2011年9月の台風の際、裏山が崩れて土砂が流れ込む被害を受けましたが、現在は撤去も終わり、通常通り参拝できるようになったそうです。本当によかった。

青岸渡寺
は、もともと熊野那智大社の中にあった如意輪堂が、明治の神仏分離令を受けて一度廃され、新たに寺として復興されたもの。
現在の本堂は、1590年に豊臣秀吉によって建てられました。

 

同じ那智勝浦町にあるのが補陀洛山寺(ふだらくさんじ)です(上左)。
平安時代に起源をもつ古刹ですが、19世紀初めに台風で失われ、1990年に現在の本堂が建てられました。

中世の日本では南洋上に観音浄土、「補陀洛」が存在すると信じられ、ここを目指して船出することを「補陀洛渡海」と言いました。
生きながらに食を断ってミイラ化した即身仏の海版……という感じで、渡海する人間は渡海船(上右)の屋形に入ると外から板を釘づけされ、沖まで曳航されて沈没するまで漂流したそうです。
この寺は、その「補陀洛渡海」の出発点でした。

ヒノエくんの言う「補陀洛渡海と洒落込ませてやるぜ」はここから来ているんですね。

なお、この補陀洛渡海を行ったと言われているのが、平維盛さんです。
実際、清盛の嫡孫でありながら、一の谷の合戦前後に彼の消息はわからなくなっています。
異説もありますが、もし本当に渡海したとしたら、富士川の戦いで総大将まで務めた人物の最期としては何とも哀しく寂しいですね。

寺の境内には平維盛平時子の供養塔が立てられています。