『BARAGA-鬼ki』ゆかりのスポット巡り


土方歳三生家跡東京都日野市

京王線高幡不動駅から少し歩いたところに、土方歳三さんの生家の跡に作られた土方歳三資料館があります。

もともと、土方さんが生まれた家は多摩川のそば、現在の石田寺の近くにありましたが、多摩川の氾濫で流され、土方さんが12歳のときにこの地に移ってきたそうです。
現在の家は、平成二年に建て替えられたものですが、実家を保存してほしいという声に応えて、新しく建てた家の一部を資料館として開放しています(毎月第一・第三日曜日のみ)。

上の胸像は、資料館の前に建てられているもの。下が、資料館を外から撮ったカットです。

 

資料館の中には、土方さんが薬の行商(有名な石田散薬)に出た際に背負っていた薬箱や、天然理心流の木刀、京都から送った書状、池田屋事件の際に着ていたとされる鎖帷子や籠手、刀傷のついた鉢金、さらには函館で使用した刀など、貴重な資料が展示されています。

愛刀の和泉守兼定は、会津塗りの見事な鞘に収められていますが、柄の部分はかなり摩耗していて、実戦で用いられたものであることがわかります。
なお、一年のうち4月中旬から5月中旬のみ、この刀の刀身が公開されます。

 

日野市は新選組を中心とした町おこしに力を入れているので、市内の各種案内も大変丁寧です(上)。
新選組関連の資料館は、子孫の方が自宅の一部を開放して作っているものがほとんどなので、見逃さないかなあと不安だったのですが、全然問題なし!
必ず見つけられます!!

さらには、市内のありとあらゆるところに「誠」のデザインが……(下)。
特に、いちいち違うポーズを取っているマンホールの蓋の選之介くんには感動しました(笑)。

    





*『BARAGA-鬼ki』ポイント
劇のタイトルでもあるバラガキは、多摩時代の土方さんのあだ名です。
よく似たプロフィールのお嬢の故郷、八王子にも、石田散薬の行商で何度も足を運んだ……と、劇中で言っていました。

お嬢が語る「昔から将軍様のご家来だって意識があって、農民のくせに侍みたいに剣術の稽古にも熱心だった」という状況も、この多摩の土地に共通したもののようです。