2010/11/18
舞台 『絆~少年よ大紙を抱け』初日

本日は根本正勝さん出演の『絆~少年よ大紙を抱け』の初日でした。
ミュージカル?
え? 歌うの? 踊るの?
と、一抹の不安を抱きつつ(笑)、行ってまいりました。

ストーリーはまだ初日なので割愛しますが、一緒に行ったさこさんが「公演案内にこんな注意書きがあった」と教えてくれたのが↓

このミュージカルは
タイトルの『絆』の通り、日々の稽古で絆を深めた
イケメン達が一生懸命、ひたむきに稽古に取り組んだ彼ら全員の作品です。

そんな彼らの熱いミュージカルをじっくり観て頂きたいので
公演中はペンライト、サイリウム、鳴り物及び、ネームボードのご使用は、
舞台演出、演技の妨げとなり他のお客様のご迷惑にもなるのでやめてください。

もちろん公演中に
叫んだり、騒いだり、私語などの行為も他のお客様の迷惑になるのでご遠慮ください。

あまりに酷い場合は退席頂く場合もございますのでご了承ください。


……え?
これ、演劇……だよね?

結論から言うと、私は残念ながらどちらも知らなかったのですが、4人組のダンスユニットLeadと、韓流スターのパク・ジョンミンさんのファンが客席の大半を占めるお芝居だったのです。
そういえば、普段行く劇では見かけない華やか派手めなお姉さま方がギッシリ。
お気に入りの人が出ると足を踏み鳴らして興奮されるので、劇場が揺れるんだわ。
上記の注意書きは、この方たちに対するものでした。
な、なるほど。


で、お芝居のほうですが、私は結構楽しめました。
複数のメッシュ状のボードに背景の映像を投影して、場面転換や心情表現を行う演出はロンドンのミュージカルで何度か見た気がします。
あんまり昔だからかなり記憶がおぼろですが、『スターライトエクスプレス』とかもやってた?
、ネオロマでも同じような演出がありましたね。

根本くんの出番は少ないのですが、なるほどこういうシーンのために起用されたのかと納得しながら見ていました。
とにかく抜群に声がいい!!
そして、キャラも立っている!
若いキャストの見分けがつきにくい中(笑)、かなり存在感がありました。
この手のちょい変人役は結構好きかも……。


上記の人気者5人を真ん中に配し、踊りや歌のシーンもたっぷり入れながら、話はそれなりにまとまっていて、まあ、物語を紡ぐミュージカルを見たというよりは、ストーリーのあるショーを見たという感じのほうが強いですが、肩の力を抜いて鑑賞可能です。

ただ、カーテンコール以降はLeadのライブ状態となり、まわりのお姉さまたちのテンションがマックスで、ちょっと怖いくらいです。
ほら、ネオロマの最高に行儀のいい観客に慣れてるものだから。
ここは置いてきぼり感が強いのでご注意くださいませ。

もう一度千秋楽を見に行くので、内容に関してはまたその際に。
あ~、でも
もっとたくさん根本くんが見たいよ~、バトラー以外で!


☆追記
なんと! 時間を勘違いして千秋楽を見損ねたので、↑に書けなかったネタばれレビューを以下に記します。

今回の出演者の目玉は、ダンスユニットLeadの4人と、韓流スターのパク・ジョンミンさん
さらにヒロインに宝塚でトップを務めた彩輝なおさん
これだけの人数を持ちあげつつ(笑)、歌もダンスも見せなきゃいけないと言われたら、私が演出・脚本家なら頭を抱えます。

それを、かなり頑張って、私のように主要キャストにまったく興味のない人間もそれなりに楽しめるように仕上げたという点で、今回の演出・脚本家さんには拍手を送りたい!


舞台は、定時制がある共学の高校。
経済的な事情その他で働きながら学んでいる生徒たち(合計6人)を、全日制の生徒たちは「不良の集団」と嫌っています。
自らも定時制出身の女性教師は、今年度をもって廃止が決まっている定時制の生徒たちに思い出を作らせるため、予餞会への参加を呼びかけます。
一方、病気の校長の代理を務める教頭は派手なイベントが大嫌い。
全日制の生徒に対してさえ、内容次第では予餞会を中止すると何度も警告しています。

中学時代、野球でバッテリーを組んでいた主人公2人は全日制と定時制に分かれ、さまざまな誤解からギクシャク。しかし、当時マネージャーを務めていた少女の病気をきっかけに再び友情を取り戻します。
手術前の少女を励ますため、そして教頭を納得させ、全日制と定時制の生徒が共に参加するため、予餞会では書道による対決が行われることに……。


ということで、全日制のほうのイケメン5人組(S5と呼ばれている<笑>)にLeadの二人と寿里くんが入っています。
まあ、『テニプリ』では中学生やってたんだから、ね、寿里くん……。
彼は時代劇スターの御曹司という設定。

S5には入れないけど、一緒に予餞会で目立って女の子にアピールしたいと、彼らの周りをうろちょろする役を入野自由くんがやっていました。
さすがに演技が達者です! タップまで踊ってびっくりした!

定時制のほうにはLeadの残りと根本くんが入ってます。
根本くんは一番年上の28歳、サラリーマンの役。iPadを持って授業中に業務メール打ったりしてます。
実は殺陣の天才と言われた時代劇役者で、サラリーマンをやってみたくて転職したというかなり変わった性格設定。
お芝居の後半では、女性教師役の彩輝さんに突然プロポーズしてるし(「人助け」とか言ってた)。
とにかく常に堂々としているので、すごく目立ってました(笑)。


お芝居のクライマックスは書道対決。
実際に字を書く前に、それぞれの得意種目で対決するんですが、寿里くん根本くんは殺陣をやってました。
やっぱりきれい!! もっと長く見たかった!
書いた字は全員、おせじにもうまいとは言えないんですが、パフォーマンスとしてはなかなか面白かったです。


……ええと、この紹介、私の主観で行っているため、本筋とはかなり離れております。まあ、きっとDVDも出るだろうから、ニュートラルなストーリーを知りたい方はそちらをご覧ください。


根本くんは出番が少ないこともあって、初日から演技が完成していたので、回数見ようという気にはなれなかったなあ(多分に負け惜しみを含む)。
まあ、でも、きっちりといい仕事をしていました。
それでこそ根本くんだ!!

さあ、来月は、ば、ばとらーだぞ
気を確かに持とう、自分。